邦画 時代劇 ロマンス

たそがれ清兵衛(2002年公開)

10秒で分かった気になる
あらすじ

①いつも定刻ぴったりに帰宅する薄給サムライ

②同僚たちからは「たそがれ清兵衛」と揶揄される

③ある日、清兵衛は親友と再会

④清兵衛は、この親友の妹に密かに恋心を抱いている

⑤親友の妹はDV夫から逃げて、実家に出戻っていた

⑥清兵衛は真剣を振り回すDV夫を、しょぼい木刀で撃退

⑦感激した親友は妹との縁談を清兵衛に持ちかける

⑧しかし清兵衛は、自身の生活苦を理由に縁談を断る

⑨一方、清兵衛の実力を知った上司は、彼に過酷な任務を課す

⑩死闘に挑むにあたって、清兵衛はプロポーズを決意する

「果し合いに打ち勝ったら井口家に嫁に来てほしい」

井口清兵衛

みどころ! 

・プロポーズされた宮沢りえの悲痛な面持ち
・世界で一番美しい食事シーン
・人によって解釈の違う最後の死闘

 

こんな人におすすめ!

・お父さん
・派手なチャンバラ映画に飽きてしまった人
・美しければ、多少の退屈には耐えられる人
・武士のリアルな生活に興味のある人
・寅さんが好きな人

 

個人的な感想

藤沢周平の小説が好きで、ひと通りは読んでいます。もちろん原作が好きという理由で手に取ったのですが、芋づる式で山田洋次監督のことも好きになりました。どちらも好んで優しい人たちを描く作家なので、相性がぴったりだったんでしょう。山田洋次監督にとっては初の時代劇作品みたいですが、国内の賞を総なめしており、海外でも多数の賞を受賞しているそうです。
脚本は、いくつかの短編を組み合わせて書かれており、原作が好きな人間からすると、登場人物の造形に多少の不満や違和感がありましたが、それ以上に藤沢周平の描く温かな人々の営みが映像化されたことに感動を覚えました。また、悲しくなるくらい哀れな生活の中でも、己を律し、行儀や作法を忘れない下級武士の誇りが、ひしひしと垣間見られます。
個人的に、全編を通して特に印象に残っているのは食事のシーンでした。清兵衛が食べ終えた茶碗に湯を注ぎ、漬物で茶碗を拭って湯と一緒に口に運び、そして整然と箱膳に食器をしまう、という文章にすれば、それまでのシーンなのですが、とても美しい光景でした。興味のある方は、ぜひ一度ご覧になってみてください。

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