10秒で分かった気になる
あらすじ
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家族を地元に置いて、傾きかけた会社を無断で辞めた主人公
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都会でイケイケの会社に就職して役職にも付く
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もともと地元では、人にモノを教える立場だった
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しかし有能ではあるが、周囲もどん引きするほど金に意地汚い
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金のためなら同僚も強請り、「守銭奴」「金の亡者」と蔑まれる
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すべては地元に残した家族を養っていくため
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やがて時代は移ろい、日本がふたつに別れて衝突
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新しい時代は、主人公の属する会社を悪党扱い
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同僚たちは、それでも己の信念に殉じようとする
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主人公は一度背いた「義」と、生に対する執着の間で苦悩する
新撰組隊士、吉村貫一郎! 徳川の殿軍ばお務め申っす!
映画「壬生義士伝」より吉村貫一郎の台詞
世間の評価
Amazon 3.9/5
Filmarks 3.7/5
映画.com 3.5/5
yahoo映画 3.9/5
2020.8.14現在
みどころ!
- すき焼き
- 中谷美紀の美声と不意打ち接吻
- 親しみを感じられる吉村貫一郎の人間像
こんな人におすすめ!
- 過剰なお涙頂戴にも耐えられる人
- 「壬生義士伝」を読んでいない人
- 新撰組が好きな人
個人的な感想
浅田次郎の「新撰組三部作」が狂おしいほどに好きです。なので正直、映画の出来には不満が多々あります。原作の雰囲気が再現されているとは言い難く、過剰な演技や演出など、ところどころで安っぽいテレビ時代劇を観させられている気分でした。小説の心理描写を、台詞として恥ずかしげもなく口にさせてしまうのは、いかがなものでしょう。
ただ時代劇としては丁寧につくられていますし、日本人の大好きな要素はすべて詰まっていますから、過度な期待さえなければ十分に楽しめると思います。特に子供のいるパパの涙腺は、弱くなると思います。
物語のその後や、吉村貫一郎の長男である嘉一郎、そして土方歳三や斎藤一、沖田総司などに焦点をあてたストーリーに興味があれば、ぜひ原作の三部作も手にとってみてください。